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「危ないn……」
「行け、レン!!総攻撃だっ!!!!!」
七夜の呟きを遮り、志貴の指示が飛ぶ。
…と同時に、レンが七夜目掛けて雪玉を投げた。
「うおッ?!待てっ!!」
幾つかの雪玉を全て避け、手には拳大の雪玉。
回避する際に手を突いた時、ちゃっかり握っていた様だ。
「…オマエ達に避けられるかな??」
言い終わらない内に七夜は消え、突如志貴達の頭上に現れる。
「ほらよッ!!!!」
七夜は一瞬反応が遅れたレンに目掛けて、雪玉を投げつけた。
レンが上を向いた時には既に目前に迫っていた。
「レン!!!!」
レンに当たる筈だった雪玉は志貴の手に因って砕かれた。
当然、判定はアウトだ。
「……予定とは違ったが、まあ良い。
志貴…お前、後が無いぜ。」
口端に微笑を浮かべながら七夜が言い、走り去って行く。
「……まあ、レンが無事なら、俺はそれで良いよ。」
志貴は走り去る七夜を見つめ、レンの頭を撫でながら言った。
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