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「なッ…?!!
レン、急いで雪玉を作るんだ!!!」
其れを聞いた志貴は慌てて、レンに指示を出す。
声が響いた所為で、場所が特定出来無い。
「くそっ…何処から来る!!?」
志貴は雪玉を持ち、構えて見渡す。
「――その必要は無いさ、もう終わりだ。」
頭上に声が響く。
危機感を感じた志貴は、頭上を見上げる事も無く、回避する。
見上げている間に当てられる、と判断しての行動。何とか無事に回避出来た様だ。
「矢張り一筋縄では行かない、か。」
志貴は、慌てて先程迄自分が居た場所を見る。
其処には、矢張り七夜が立っていた。
「いやしかし…向こうは上手く行った様だな。」
「!!!―――レン!!!?」
七夜の一言に、レンの方を振り向く志貴。
その一瞬の隙を見た七夜は……笑んだ。
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