白雪姫の母

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しかし私は、金貨の入った革袋と、銀の懐剣を渡し、 「森を出たら町に行き、家を借りてください。そして仕事をして暮らしてください。指輪は必ず、お姫様の助けになるでしょう」 と、伝えました。 それはお姫様より偉い、お妃様の命令だからです。 「決して、お城に帰ってきてはいけませんよ。近づくのもいけません」 そう言い残すと、私は白雪姫の頭を撫でました。 白雪姫はポロポロと泣きました。
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