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「鏡よ鏡。世界で一番美しいのは誰だろう?」
その答えに、お妃様は膝をついて泣き崩れました。
鏡に映るのは、森に佇む小さく可愛らしい小屋です。
その窓に、城から追い出した姿のままの、美しい白雪姫がいるではありませんか。
さらに、正直者の鏡は、白雪姫を守る勇敢な七人の男を映し出しました。
革の鎧に、錆びた剣。
小屋の傍らに折り重なって倒れているのは、お妃様が白雪姫の下へと向かわせた兵士たちの、変わり果てた姿が見えました。
私は、お妃様に命じられるがまま、七人の男のもとへと向かいました。
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