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俺達が席に座るとともに開始のベルが鳴り、担任の大崎が入ってきた。
「おまえらー、ホームルーム始めるぞー。席につけー」
ちなみに大崎はラクロス部の顧問で、帰宅部の俺達をやたら勧誘してくる。
「今日はなー、転校生の紹介から始めるぞー」
教室内がざわめく。
俺も裕二から聞いてなかったら同じ反応してただろうけど。
そりゃ高校で転校は珍しいわな。試験があったりするんだろーか?
しかも転校するにしても、微妙に始業式からズレてるのが不思議だ。
「おいお前ら静かにしろー。それじゃあ入りにくいだろー」
大崎の声で、教室のざわつきがピタッと止まる。
「よーし、それじゃあ入ってきてくれー」
ガラガラガラ
ドアが開き転校生が入ってきた。
勿論、クラス中の視線が女の子に集まっている。
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