放課後

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「おっす。今帰り?」 「あ、柊くんに松本くん。ちょうどよかったです。」 「どうしたの?」 「実は、大島さんに「一樹の家に来てくれない?」って言われたんだけど、どこか分からなくて…」 困り顔で話す永森さん。 やっぱり小動物を連想させる。 「そうなんだー。聡太、お前知ってるんだから教えてやれよ。」 そう言った俺を聡太が睨んでくる。 おいおい、八つ当たりは止せよ。それに、俺は止めたぜ? てかなんか話せ怖いから。 「岩崎くんは、えっと、うん、のどが痛くて声が出せないって言ってました。」 ごめんね、全部知ってるんだよ。 それに声が出せないのなら、ソレを伝えるときにも声は出してないはずなんだよ。 言ってることが矛盾してますよ? でも、とっさに考えたんだろうし、指摘するようなひどい人間じゃあない。
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