1人が本棚に入れています
本棚に追加
「……まあそれは分かった。それよりなんで永森さんを呼んだんだ?」
「ああ、それのことね。永森さんの歓迎会でもしようと思って。駄目だったかしら…」
待て、落ち込んでる振りをしたいんだろうが、顔がニヤケてるぞ。
「い、いえ!とてもうれしいです!」
騙されてるぅぅぅ!
明らかに演技じゃんあれ!
しかめなんか微妙に笑い声も出てるじゃん!
「よかった!じゃあ早速準備の続きをしなきゃね!」
おい、今の三文芝居はなんだよ!
最初から人の都合関係なしじゃねえか。
特に俺の。
裕二が無言で俺の肩に手を載せる。
振り向くと、諦めなよって顔をして俺を見ている。
生き辛い世の中になったもんだぜ……
最初のコメントを投稿しよう!