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なるほどね。
うちの学校はどんな事情でも、学校に来るときには制服を着なければならない。
だけど、普通、手続きに来る時にはまだ制服は届いてないだろう。
だから私服で来るだろうが、それで目立っていたのだろう。
「でも、裕二が見たわけじゃないから、まだわかんねーけどな」
俺の率直な意見だ。
世の中、人伝ほどあてに成らない物は無いからな。
「そうだね。」
裕二も同感なようで、あっさり認める。
「おいおい、夢の無いはなキーンコーンカーンコーン
聡太の呟きは、予鈴によってかき消されてしまった。
あーあー、また凹んでるよ。
「予鈴鳴っちゃったわね。急ごっ!」
「ほら、聡太もいい加減立ち直りなよ。遅刻するよ?」
凹んでる聡太を引っ張りながら、俺達はHRに間に合うように駆けだした。
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