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それからの日々は楽しいものだった。
いつもオレの横には可愛い笑顔、そういつも横には結衣がいた。
しかし、少し前からある噂を耳にするようになった。
『結衣が他校の男子と仲良く2人で歩いていた』
一回ぐらいなら何かの間違いだと思えたが、同じようなことを何度も聞いた。
それでもオレは信じていた、結衣はオレの横にずっといてくれると。
ふと我に返ると家の前。
再び携帯を開く。
17時54分。
随分と長い間、思い出に浸っていた。
結衣も同じように思い出に浸ってくれているだろうか?
玄関の前にはいつも置いてあるはずの妹の未來<ミライ>の自転車がない。
どこかに出掛けにでも行っているんだろう。
ん?なんだこれは?
翼は家の扉の前で見知らめ小さな段ボール箱を見つけた。
気になり手に取ってみる。
大きさの割りには重い・・・・
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