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そんなわけで仕方なく、ゴンザレスに声をかけた。
ろー「大丈夫?気分悪くしちゃったかな?」
いやいや、何言ってるんだい自分。
オレの方が気分悪いだろって話だ。
ゴン「ううん。大丈夫。ちょっと昔を思い出して…」
ぬぅぅぅっ‼
不細工なくせにノスタルジックな一面をみせやがるあたり、イラッとくるぜ‼
ろー「昔?なんかあったの?」
ゴン「昔、セキセイインコの飼ってたの。二匹」
あ~それ『二羽』だからね。
ろー「そぅ。」
ゴン「ピピちゃんとスティーブンって言うの。」
鳥の名前にピピちゃんはわかるけど、『スティーブン』はないっしょ‼
オレは認めない❗
『スティーブン』は絶対認めない‼
ろー「どこか遠くに逃がしちゃったとか?」
ゴン「ううん。違うの。餌あげないでいたら『餓死しちゃった』の。」
餓死しちゃったってか、『餓死させた』っだろ?
『しちゃった』とかって無残な殺し方して間接的な言い回しはないだろー。
ゴン「だからぁ…だからぁ…かわいそぅでぇ…うおーっ‼うおーっ‼」
Σ( ̄□ ̄;)しまったー❗
涙をあおってしまったー‼
ていうか、『うおーっ‼』って普通泣かないよー。
…めっちゃ気不味い雰囲気。
周りを見ると
あーあ、てめぇ、しっかりやれよー
とか
おまえ、責任とれよなぁー的目線を野郎共から感じ取った。
確実にゴチは無しの方向に傾いてる…。
こちらが『泣きたい』よ‼
まあ、なんだしかし、あれだ。
ピピちゃん、スティーブン、水木、そして、安西先生に喰われた唐揚げの鶏たちよ、みーんな、みーんな、まとめて
成仏しなっ‼
ぽく、ぽく、ぽく、ぽく、ぽく、ぽく、ち―――ん。
つづく。
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