18人が本棚に入れています
本棚に追加
「思わないね」
リアノは同情を買おうとする
レイにピシャリと言いのけた。
レイはレイであまり気に
していないようで、
ニッコリと笑う。
「まぁ良いですよ。
これから力を抜かれて
死んでしまう人から
理解を得ても
嬉しくないですから。」
レイの言葉に
リアノは腕を組む。
「だから、誰が力を抜かせてやる
って言った?」
リアノが悪戯っぽく笑うと、
いつの間にか結界がリアノを
包み込んでいた。
レイもガリディスも突然の事に
固まる。
するとリアノが嬉しそうに
わらった。
「生まれ変わりって知ってるか?
私は私の生まれ変わりに力を
託そうと思う」
ニッと笑ってリアノは呪文を
唱え始める。
とっさにレイとガリディスが
結界に飛び付いたが、
バシンッと弾かれてしまった。
「ちょっ……!待ちなさいっ」
レイが必死に叫ぶ。
「待てよ!
生まれ変わりになんか
やるのかよ!?」
ガリディスも叫んだが、その頃にはもうリアノの姿は
無くなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!