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両想いとなってから魔理沙は実験したり、必要な資料を盗…ゲブンゲフン、借りて来たりなどの用事がある時以外は大抵神社に入り浸っていた。
だが今日は――
「…クッ…霊夢に会いたいってのに…」
魔理沙は今日も博麗神社へ行こうと箒を掴んだ瞬間目眩がし、頭痛がした。
「熱があるのか?」
壁に背を預け、額を押さえる。
そして頭を軽く振り
「…よし、大丈夫だ…」
バッと箒にまたがり、地面を蹴った。
一方博麗神社にて
「はぁ…今日は魔理沙遅いわね…」
境内を掃除する手を止めてため息を吐いた。
「今日も来るって言ったのに…」
箒で掃いてはため息を吐き、掃いてはため息を吐き…
「はぁ……あ!」
黒い物体がこちらへ向かって来る。
「よぉ霊…む…」
魔理沙は箒から崩れ落ちた。
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