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「お姉さま…私…外に出たい…
ねえ、いつになったらここから出してくれるの?」
「ダメよ、貴女を出してあげることは出来ないわ。
貴女は危険なのよ?
わかったわね?フラン!」
そう言って姉は扉の前から去っていった。
決して開ける事が出来ないドア…
決して壊すことの出来ない部屋…
まるで牢屋のような場所に少女は一人。
「…ここから出してよ…」
少女は毎日のように声がかれるまで泣いていた。
そんなある日
―コンコン
ノックの音がする。
「…誰?」
「私は…そうだな…
普通の魔法使いだ」
「魔法使いさん…?」
「ああ、普通の魔法使いだぜ!」
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