誰しも生まれるときは一人

3/4
前へ
/7ページ
次へ
東の空に太陽が顔を覗かせる。 そして眩き朝に断腸の花が咲いた。 生まれいづる命は風前の灯火。 悲しきかな、光射す窓辺にて嘆きのラッパが響き渡る。 天の使いは静かに降り立ち、揺籃の死者とともに光の彼方へ去っていった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加