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少女は入り口の前に立つと社に向かって大きな声で呼び掛ける。
『女王サマぁ~ナミがまいりました。ご用件は何でしょうか?』
すると社から一人の女性が現れた。
『ナミ…いつももう少しオシトヤカにしなさいと教えているでしょう?』
ナミは女性―女王のボヤキなど意にも反さない様子で女王の次の言葉を待っている。
女王は不安そうな表情を一瞬見せた後、真面目な表情になり語りだした。
『ナミ…あなたには下界を見てきてもらいたいのだ。』
『ホントに?うん行く行く』
女王が話し始めた瞬間にナミは答えた。
すると今度はさらに不安そうにナミを見つめる。
『あれ?でも珍しいよねぇ?アタシ達は死者クニ…下界と関わるのを禁じたのは女王サマじゃない!?』
今度はそんなナミの話しを聞かず女王がまだボヤイていた。
全く誰ににたのやら……
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