未定

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『…もちろん是は期限付きでお目付け役もついてのうえよ。』 ナミは不機嫌な顔になる。そもそもナミは高天ヶ原から出たことはない。  高天ヶ原の内にあっては自由を約束されているが未だ下界のことはまるで知らない―――箱入り娘だった。  しかしその性格はと言うとまるで逆で常に外を識りたがるような好奇心旺盛な少女だった。  ナミはよく仲良しの友人と下界の話しで盛り上がっていた。  と言っても皆が外に出たことがないのだから  想像でしかないが…  それでも母親から少しは聞いていた話しで想像を膨らましていた。  そんな未知の下界へ女王は行けと言う。  ナミは女王の悲しげな表情からこれは神命なのだと悟る。  『よいなナミ?決して下界で言う1年を超えてはならぬぞ?間に合ぬようなら途中でも戻るのよ?』 女王は何度も何度も心配そうに繰り返すのだった……
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