生徒会とあたし

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「ありえない……」 あたしは今高級そうな黒い車に乗せられ山道を走っています。なぜかって?それは一週間前のこと。 突然お母さんに男子校転校宣言を出された。初めは意味わかんないし反抗したけど、あれは勝てないね。 あたしはろくに説明もされないまま部屋の荷物を移動させられ、黒い車に乗せられた。 そして今に至るってわけ。隣にはニコニコ微笑んでいる叔父さん。こんなに広いんだから隣に座らないでほしい。 「ふふっ槙と二人なんて久しぶりだねぇ」 「そーですね」 「槙は相変わらず冷たいなぁ」 ぷぅと頬っぺたを膨らました叔父さんがぷいっとそっぽを向く。可愛くないからね。 「だって男子校に転校とかありえないし!反対してくれたっていーじゃん!」 「そんな怖いこと言うなよぉ。姉さんには逆らえないだろ?」 ま、まぁ確かに。あたしのお母さんは、逆らったら殺されるんじゃないかってくらい怖い。 殺されるはさすがに言い過ぎか。でも一回間違えておばあちゃんって呼んだときは地獄を見た。 「さーて、槙。ここが僕が理事長をしている男子校だよ。いらっしゃい!」 目の前にあるのは城ですか?城ですよね!?さすがお金持ち学校……。 学校自体大きくて、グラウンドだって広くて、寮なんかマンションじゃん! こんなお金持ち学校であたしはやっていけるのか……。早速自信を失った。
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