9分13秒

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久保のラインクロスにより、 ボールは再び秀皇。 ライン外側の位置に向かう要。 「ふぅ…」 (…らしくね~な。) 関谷に付き走りだした要のプレーを、 右45は不信に思っていた。 (大地が打った時はルーズボール拾おうとすんのに… 珍しいな… 何かあったか?) 位置に付く要。 赤高のディフェンスも戻り、 仕切りなおしである。 ヒュッ!! パスを出す要。 直後コートへと戻る。 「ん…」 ボールは右45へ。 ダムッ… 右45はワンドリ。 こういうケースでこそ焦りから素早い展開に持ち込む物だが、 あえて一呼吸の時間を作った。 焦りから生まれたシュートの成功率は格段に下がる物。 秀皇の選手たちは落ち着いていた。 「1本行こ~!!」 先ほどとは打って変わり、 プレーはゆったりと落ち着いている。 常に常に素早い展開になるよりも、 こういったプレースピードの方がいざスピードが上がった時に付いて行きずらい物。 赤高のディフェンスに緊張の糸が走る。
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