望んでたのは…

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どれくらいバスに乗っただろう? また、携帯で時間を確認する。 学校が終わってから、結構な時間が経っていた。 オレは隣の席の気の弱そうな男に話しかけた。 「何時までバスに乗ればいいんだ?」 男はビクッと肩を震わせた。 さっき怒鳴ったから怯えているのだろう 。 「も、もう少ししたら、また乗り継ぎがあるらしいですよ…」 また乗り継ぎか。 さすがにウンザリしてきた。 でも、仕方ない。 夢の先に行くためには、それ相応の苦労が必要なのだろう。
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