腹ペコのバス

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ただ一つだけわかっていることがあると言っていた。 それは、バスの乗車券のことだった。 強く望むことを書いた紙。 それがあれば、そのまま乗車券として使えるらしかった。 強く望むこと、か。 オレは悩んだ。 将来に対して、何の希望も持っていないオレには、強く望むことなんてなかったからだ。 オレはしばらく悩んで、紙に適当な望みを書いた。
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