~もう一人の自分~

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ある国の王様は、退屈だった。王様は、相当な裕福で全世界に顔のきく有名人である。 あまりの退屈に王様は、家来を呼び出し、全世界の人間に対し話がしたいとテレビ、ラジオをジャックさせた。 「コホン、全世界の皆さん、世の中には自分と同じ顔の人間が3人いるといわれている。しかし、ワシは今までそんな人間を見たことがない。そこでだ。自分と同じ顔の人間を2人見つけだし、3人揃ってワシの所にきたものに、莫大な褒美をやろう。」 瞬く間に世界が、騒がしくなった。インターネットに顔写真を掲載するものが増え、芸能人はテレビで訴えた。 もちろん、注意点はあった。整形の禁止。親族間も禁止。当たり前の事なのだが、そんな人間は後をたたない。しかし、すぐにバレ成功するものなど、1人もいなかった。 時間がたち、王様の元に現れる偽物の数がだいぶ減った。そこに、顔がそっくりな3人組が入ってきた。 彼らは、最初に整形の有無を調べられた。 結果は白。顔を変えた形跡は3人から出てくる事はなかった。
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