~近未来的婚活~

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少子化は爆発的に進み、政府はついに重い腰をあげた。今まで様々な出会いの提供を模索してきた人間を集め、効果的でかつ万人受けのいい出会いのきっかけを話しあわせた。 「やはり、ゲーム性にとんでおり、尚且、ドラマチックな出会いを提供するのはどうだろうか。」 1人の男が提案した。 「それは同意だが、君、案はあるのかい?」 「お任せください。」 翌日、男は小さなチケットを持って会議室に現れた。 「私の案は、宝くじ式結婚応援です。」 男の手には、確かに宝くじらしき紙が握られており、そこには意味深な数字の羅列が、描かれていた。 「これは、全国民を番号分けした時の私のナンバーが入っています。つまり、この数字が当たった女性は、私の奥さんになる人というシステムです。」 「確かにそれは、サプライズ的にも、運命的にもインパクトあるな。」 案はあっさり通り、次の日にはその宝くじは発売された。しかし一時のブームにしかならず、時がたつにつれて忘れさられていった。 「また新しい案を考えなければいけないな。」
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