~近未来的婚活~

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「大丈夫です。今度は、世間一般に常識として、浸透させる出会いの場を提供します。」 「おぉ、それは頼もしい。それで、どんな案なんだ?」 「今度は、紙飛行機婚活です。」 「なるほど。それは、どういうものだ?」 男は手持ちの紙を折りはじめ、紙飛行機を作った。 「これは、最優先機密として扱ってください。まずは、空から紙飛行機を降らします。それをマスコミに、宇宙人からのメッセージのようだと、報道をしてもらう。もう、そのようにと話をつけてあります。後は宝くじと同じ要領です。」 「なるほど。宇宙人が結婚相手を決めたように、世論に思わせるのだな。それは、すごい案だ。」 次の日、空から紙飛行機がまった。瞬く間にマスコミが取り上げ、インターネットには、自分の数字をUPするものが増えた。 しかしそれも長くは続かなかった。たちまちブームはさり、紙が路上に散らばる環境問題にまでなってしまった。 「どうするのだ。全く、君の案のせいで、上がうるさいぞ。出生率も下降線をたどる一方だ。」 「これは、世の人が紙飛行機を拾わないから起こってしまうんですよ。」
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