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「質問があるわ。」
挙手をしながら言ったのは博麗神社の巫女――博麗 霊夢だった。
「はい、霊夢。」
「・・・コレは早急に対処すべき"異変"として考えていいの?」
異変。
ソレは、過去に何度か起きた幻想郷を壊滅の危機に追い込んだ事件を指している。
有名な例を挙げると、
レミリア・スカ―レットが起こした、幻想郷を紅い霧で覆い尽くした紅霧異変。
西行寺 幽々子が起こした、幻想郷中に雪が降る事態になった春雪異変。
蓬莱山 輝夜が起こした、夜が終わらなくなる永夜異変。
上記以外にも異変は生じているが、その殆どは博麗 霊夢と霧雨 魔理沙により解決されていた。
だがいずれも手遅れ寸前になってから博麗 霊夢や霧雨 魔理沙が動いてたのだった。
「まだ、いつ起きるかは分からない。だけど・・・先に準備はしているのが大事だという事。」
八雲 紫は開いていた扇子を閉じる。
「いつ、何処に、彼らが紅魔館の様に襲撃を掛けてくるのかは分からない。」
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