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「まだ戦争は起きないさ、本隊と兵士が到着していないからな。」
「まだ到着していなかったのか!?てっきり到着していると思っていたが・・・。」
「この世界の時間で、最低でも二週間は掛かるとの事だ。」
「最低で二週間!?時間が掛かりすぎだろう!!」
「私に言われても困る。」
「どんだけ退屈してると思ってんだ、さっさと戦争を起こして終わりにしたいのによ!」
「ザドキエル。」
アブディエルが宿りついたチルノは確実に普段と違っていた。
楽しい事が好きで、感情のままに動く妖精の一面は影を潜めていた。
そして威圧感。
相手を圧倒させる威圧感を放つ氷精の姿がそこにあった。
「冷静に考えろ、興奮状態では簡単な仕事でも失敗する要因になるぞ。」
「・・・分かったよ!」
アブディエルから顔を反らすザドキエル。
アブディエルは頭脳明晰で常に冷静沈着な考え方をしている。
彼はどんな状況下でも冷静に考える事が出来ている。
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