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――ガィン!
避けきれないと判断した咲夜は、自身が愛用しているナイフで斬撃を防いだ。
十六夜 咲夜の持つナイフは、使用方法の関係上で投合に適したナイフ――突きのみに特化しており、斬撃には適していないナイフである。
投合しやすくする為に刃の厚さは薄くされていて、非常に軽い。
しかし、強度は普通のナイフ――斬撃に適しているナイフに比べると非常に劣っている。
そんなナイフが・・・斬撃と突きに適している上、玉鉄で鍛え上げられ、現世で使用されている重火器の弾丸――自動車の車体を貫通する程の威力を持つ弾丸相手に何発も絶えぬく程の強度を持った日本刀の斬撃をまともに受けて防ぎ切れるか?
答えは否だった。
この打ち合いの結果は、十六夜 咲夜のナイフが切断され、彼女の脇腹を刃先が掠める結果となった。
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