STORY.2

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そして、銃弾の雨は止んだ。 襖は銃弾でボロボロになり、今は辛うじて形を保てている状態だ。 鈴仙・優曇華院・イナバは銃をグッと握り締める。 そして、障子を蹴り壊して何者かは本堂内へと踏み込んだ。 畳を踏み締める音がゆっくりで力まれていることから、相手も自分と同じ訓練を受けていることを彼女は容易に理解出来た。 相手も軍人――ただ、うっすらとだが自分よりかは実戦経験があるのも明らかに分かった。 足の運びはスムーズで、恐怖を感じているようではない。 むしろ、敵を確認した瞬間に即応出来るだろう。 自分は拳銃――マシンピストルと呼ばれる拳銃サイズになっているマシンガンの亜種、相手は分隊支援火器――いわば一般的にマシンガンと認識されているシロモノ。 マシンピストルはあくまでマシンガンの亜種、連射力はマシンガンに分類される分隊支援火器に劣るのは明らかだった。 ――一撃で仕留められなければ、攻撃を外せば、自分より先に相手が自分を確認されれば、自分が蜂の巣にされる。 鈴仙・優曇華院・イナバは深呼吸をした後に、勢い良くテーブルから半身を乗り出した。
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