STORY.2

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そして男は呟く。 「じゃあ・・・。」 男は笑みを浮かべる。 「――この博麗神社を破壊して、撤退しますかー・・・と。」 何処か緩く感じさせる、間延びした声に反して。 表情に浮かべているは、残酷で冷酷な笑み。 男はスキマに手を入れる。 男がスキマから取り出すは、スペルカードだった。 「――――。」 この世の言葉とは思われない言葉を詠唱した瞬間だった。 博麗神社の上空のみに暗雲が突如として発生する。 ソレを鈴仙・優曇華院・イナバは見上げる。 そして、彼女の本能が警鐘を鳴らしていた。 ――今すぐ逃げろ、と。 全力で、振り向かずに、何も考えずに。 ただ逃げろ、と。
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