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「あなたは何者なの?人間じゃなくても大きすぎる力じゃない?」 その質問を聞いた人影が答える。 「私は人間でも妖怪でもない。」 人影は一息吐いて言い放った。 「私は熾天使"アブディエル"・・・神の僕さ。」 「天使・・・あの二人の神様の使いかしら?」 アブディエルはため息を吐く。 「私が仕える神は、あんな恥さらしではない・・・信仰をなくし挙げ句の果てには幻想になる、そんな事はない・・・これまでも、これから先も。」 その直後、アブディエルは軽く後ろに下がる。 アブディエルの目前を、擦れるか擦らないかで紅い槍が飛んでいく。 「・・・相手の会話を遮るのは失礼だとママに教わらなかったのか、吸血鬼の御嬢様?」
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