02:リェダ姫

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「きゃっ」  遠のく意識の中でリェダが悲鳴を上げた。 「リェダ様、逃げましょう!」  どうやら探しに来たリェダの従者がグリードを悪漢か何かと思って助けに来たようだ。グリードは自分のいでたちを思い出してそりゃあそうだと笑った。 「くそったれ」  グリードはぐらぐらする視界の中で従者に手を引かれて走り去るリェダを黙って見送った。
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