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~使命・守護する者~
『あら。逃がしちゃったの。』
『申し訳ありません!巫女様ぁ~ちょ~と邪魔が入りましてぇ♪』
『……まぁいいわ。焦ることないもの。………もうすぐ……全てが私のものになる。』
☆*:・°★:*:・°
男の子に連れられて森の奥までやってきた。
もうどのくらい歩いただろう。
二人は無言のまま足をすすめる。
と、一気に視界があけた。
そこには泉があり、ほとりには一件の古い古来日本風な家がたっていた。
小さい頃に一度、お婆ちゃん家に来た事があるが、前とは雰囲気がちがった。
雫は辺りを見回す。
「…見慣れてないのも無理はない。…敵を欺くために移ってきたんだ。ババ様がお待ちだ。」
と、男の子は歩き出す。
男の子に雫はついていく。
戸の前に立つと男の子は戸をあけ、さも自分の家の如く入っていく。
雫があとを追って入って行くと――
「おかえりなさいませ。」
女の子が深々と頭を下げている。
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