~使命・守護する者~

1/6
前へ
/26ページ
次へ

~使命・守護する者~

『あら。逃がしちゃったの。』 『申し訳ありません!巫女様ぁ~ちょ~と邪魔が入りましてぇ♪』 『……まぁいいわ。焦ることないもの。………もうすぐ……全てが私のものになる。』 ☆*:・°★:*:・° 男の子に連れられて森の奥までやってきた。 もうどのくらい歩いただろう。 二人は無言のまま足をすすめる。 と、一気に視界があけた。 そこには泉があり、ほとりには一件の古い古来日本風な家がたっていた。 小さい頃に一度、お婆ちゃん家に来た事があるが、前とは雰囲気がちがった。 雫は辺りを見回す。 「…見慣れてないのも無理はない。…敵を欺くために移ってきたんだ。ババ様がお待ちだ。」 と、男の子は歩き出す。 男の子に雫はついていく。 戸の前に立つと男の子は戸をあけ、さも自分の家の如く入っていく。 雫があとを追って入って行くと―― 「おかえりなさいませ。」 女の子が深々と頭を下げている。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加