~序章~

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「…早くしないと………奴等が……」 「?奴…等…?」 と、その時。 ガシャンッ! 窓のガラスの破片が舞い散る。 「こんな所にいたんだ♪んっもうっ♪探しちゃったよ♪」 「!?……一体………誰………?」 「初めまして♪新第の青龍の巫女さまっ♪クスッ♪」 その女はゴスロリの服をきて日傘をさしていた。 「………青龍の巫女……?」 「あれっ?なぁにぃ~!何にも知らないのぉ!!?……まぁいっか♪説明すんのめんどい♪私は白虎第四守護♪貴方を殺しに来たよ♪」 ……白虎…?? 「!!!」 鼻先に日傘の先端が向けられる。 「じゃ♪ばいば~い♪」 先端に光が集まる――。と、その光は閃光の如く雫に向かって来る。 「!!!」 雫は腕で庇う。もうダメだ。そう思った。何がなんだかわかんないまま死ぬんだ。 しかし、痛みが襲ってこない。 薄く目を開けるとそこには血だらけの母の姿。
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