~序章~

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「お……母さん……」 「ここは私が食い止めます。…良く聞きなさい。貴方にはこれからきつい試練が待っています。………でも貴方なら……。早く行きなさい。お婆ちゃん家に行くのです。詳しい話はお婆ちゃんから。…………いってらっしゃい。雫。」 頬から大粒の涙がこぼれた。 雫は無我夢中で部屋を飛び出す。 「あぁ~!!にげちゃダメェ!!」 女が跡を追う。 しかし女の前に立ちふさがる。 「通しませんよ。通りたければ私を倒すことね。」 「何言ってんのさ♪あんた死にかけじゃん♪あんたに用はないのよ!」 女の手に光が集まり塊ができる。女はそれを投げた。 しかしその塊を光の壁で受け流す。
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