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西行妖(さいぎょうあやかし)はいつから白玉楼に植えてあるのかすらわからない。
少なくとも幽々子が亡霊になったときには既に存在していた。
そして、1000年程度その木には桜を咲かせていないことになる。
「…ねぇ妖夢?」
木から手を離し、くるっと振り返って微笑む。
妖夢は嫌な予感がした。
幽々子がああいう顔をするときは大抵何か企んでいる。
そしていつも振り回される羽目に合う。
「この桜、咲かせてみたいと思わない?」
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