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反魂の蝶は何重にも連なり、高速で移動する巫女へ飛んでゆく。
相変わらずその動きを捉えることはできなかったが、巫女にある程度近づいた蝶は一気に飛び散る。
難なく避ける巫女であったが、一番近くへ飛んだ蝶からまた何重もの蝶が飛びまわる。
「--っ!?」
ようやくその蝶の特性を理解した時には既に遅かった。
次々と自分から近い蝶が数を増しながら飛びまわる。
いくら距離を離しても辺りは反魂の蝶で埋め尽くされていた。
「少し気づくのが遅かったみたいね」
幽々子の手からまた蝶が生み出され、完全に巫女を包囲した。
「…そうね、気づくのが遅かったみたいね」
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