あとがき

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ここからはネタバレ まず西行妖に封印されているのは知ってる方も多いかと思いますが、幽々子の亡骸です。 正確には幽々子の亡骸が、西行妖を封印しているわけですが。 幻想郷の中では幽霊と亡霊は別物として扱われています。 幽霊とは人間だけでなく生物・無生物あらゆるものに宿っている「気」の塊であり、特定の形を持っている訳でもなければ、誰かの前に姿を現して何かを喋ったり襲ったりする事はないし、出来ない。 人は死んだら幽霊になるが、基本的に漂って冥界へ招かれるだけの存在。 亡霊は、人間が死んで幽霊になったもののうち、未練など生への執着が余りにも強い者がなるものである。人間以外の生き物でこのような死に方をする生き物はいないため、人間以外の亡霊は存在しない。その執着の強さから生前の姿を保ち、体温もそのままで、生きている人間に触ることさえも出来る者までいるため、亡霊であると傍目には分からない者も居る。なお、実体化してしまう関係上、幽霊と違って物をすり抜けたりする事はほぼ出来ない。 亡霊は一般的に自分の死体が弱点である。死んだことに気づいていないタイプの亡霊は自分の死体を見ると死んだことに気がついてしまい、亡霊で居られなくなりただの幽霊に戻る。死んでいることを知った上で亡霊になっている者は死体を見ても幽霊に戻る事は無いが、死体を供養されると成仏せざるを得なくなるため、亡霊のままで居るために死体を隠す事が多い。 亡霊と言う存在は基本的に死にたくないという執着心が原動力であるため、存在するだけで周りの生きている人間に悪影響を及ぼす事が多い。ましてやその執着心が誰かへの恨みである場合、一般人なら簡単に取り殺すほどの影響力を持つ。
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