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「ここにいらしたんですか、幽々子さま…」
「あら、どうしたの妖夢?そんなに血相抱えて」
息も切れ切れに走り回り、ようやく見つけた幽々子は
1本の大きな桜の木の下に立っていた。
「いつも言ってるじゃないですかっ!外出する際は私に一声かけてくださいとあれほど-」
「ねぇ妖夢、この桜の木のことをどれだけ知ってる?」
開口一番に文句を言おうとした妖夢だったが
逆に話の腰を折られてしまった。
注意をしたところでまったく意味がないことを知っている妖夢は
口に出そうとしていた苦言を飲み込むことにした。
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