PROLOGUE

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天風 槭。僕の幼馴染というよりひとつ上のよく面倒を見てくれた、血の繋がりはなくとも 『お姉ちゃん!!』 みたいなものだった。 『槭姉ちゃん!!』 は小さい頃からそうだった。 何がそうだったか? 小話をしよう。実につまらない何処ででも耳にする平凡な小噺。 『あれぇ・・・何処だろっ?』 昔々、あるところに新島 優という5才の少年がいました。 『ん~~~・・・』 優くんは近所に住んでいる槭ちゃんという一才上の女のことよく遊んでいた。 『おっかしいなぁ』 その日、優くんはお飯事(ママゴト)をするからと先に 『この公園にいるって言ってたのに』 近所の公園に呼び出されて待ち合わせ場所につくとそこに 『槭ねぇちゃん・・・』 の姿はなく。しまいには 『うっ・・・うっ・・・ぐずっ・・・』 ・・・・・・。 そして泣き始めた優くんの後ろの砂場から 『すぐるっ!!』 元気のいい女の子の声が優くんの名前を呼んだ。
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