約束~あの日君といた場所~

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その日の夜 ユチョンを入れた棺が俺たちのいる宿舎に戻ってきた。 「ユチョン…」 一番の理解者を失ってしまったジュンスがユチョンの名前を呟いていた。 ジュンス‥苦しいよな… 俺たちも苦しいんだ‥五年も一緒に居た奴が急に一人で逝っちゃうんだからな… 運び終わったらしい運送屋の人たちが俺たちに 『もし何かあったらここに電話ください』 そういって渡してきたのは霊能者の名前と番号の紙だった。 「なんなんですか、これ…」 運送屋は 『たまに、なんですが‥生きたままの姿で戻すと悪霊が取りつくという話を何度か聞いているので…』 現実的にありえるのか? 「ありがとうございます。何かあれば電話します」 運送屋は、ペコッと頭を下げて帰っていった。 俺たちはそんな話を聞かされ鳥肌がたつも ユチョンの棺を見つめていた。 .
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