第二話:旅

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 [ズドン‼バシン‼‼] ドラゴンが3人に猛攻撃をしかける。旅人やギュウ、スヨンはそれぞれ回避する。3人とも武器は持っておらず、体術しか抵抗するしかない。 「オラッ‼」 ‼‼‼‼ギュウがドラゴンの尾の付け根を拳で攻撃する。 「‼‼痛ってー‼‼‼」 「ドラゴンの皮膚は武器、火は通さないのですよ。」 冷静に解説している当主ともたんをよそに、拳をさすりながら避けるギュウ。 「ギュウさん、どうします?目とか狙ってみます?」 回避しながらも分析していくスヨン。こういう作戦等に関しては凄いものがあるが、今回は分が悪い。 「こんな所で立ち止まっていられないんだ‼」 旅人が叫ぶと、両手を胸のあたりで力を入れる。 「天・礎、水なる魂を作り、根元を刃へと変えよ。」 旅人が詠唱しだすと、両手から光の玉が作られていく。 「くらえー‼コキュートス‼‼」 [‼💥‼] 光の玉はドラゴンの体に直撃し、見る見るうちに凍りついて行く。 「おっさん、そんな取って置きあるならもっと早く出せよ。」 ギュウが呆れながら旅人に悪態をつける。 [パチパチパチパチ。] 「お見事です。今の戦闘はインターネットで公開させていただきました。こんな事もしないと今の御時世生きてはいけないものでして。そのかわり御希望の武器をお譲り致しますわ。」 拍手をしながら説明する当主。あんた達の利益の為に強制的に殺されそうになったんかい、とツッコミそうなのをこらえて、欲しい武器を考える。 「洗練剣・グランシャインをいただければ後はいらない。」 旅人が先に要望を出す。 「‼っておいおい勝手にいらないとか言うなよ。」 焦るギュウとスヨン。 「わかりました。もう今ので受け付けませんから(笑)。」 というすぐに当主はグランシャインを手渡し、ガードマンに3人は放り出された。 「私達……やられ損でしたね。」 スヨンが呆然と空を見上げながら呟いた。image=66452459.jpg
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