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[ズドン‼バシン‼‼]
ドラゴンが3人に猛攻撃をしかける。旅人やギュウ、スヨンはそれぞれ回避する。3人とも武器は持っておらず、体術しか抵抗するしかない。
「オラッ‼」
‼‼‼‼ギュウがドラゴンの尾の付け根を拳で攻撃する。
「‼‼痛ってー‼‼‼」
「ドラゴンの皮膚は武器、火は通さないのですよ。」
冷静に解説している当主ともたんをよそに、拳をさすりながら避けるギュウ。
「ギュウさん、どうします?目とか狙ってみます?」
回避しながらも分析していくスヨン。こういう作戦等に関しては凄いものがあるが、今回は分が悪い。
「こんな所で立ち止まっていられないんだ‼」
旅人が叫ぶと、両手を胸のあたりで力を入れる。
「天・礎、水なる魂を作り、根元を刃へと変えよ。」
旅人が詠唱しだすと、両手から光の玉が作られていく。
「くらえー‼コキュートス‼‼」
[‼💥‼]
光の玉はドラゴンの体に直撃し、見る見るうちに凍りついて行く。
「おっさん、そんな取って置きあるならもっと早く出せよ。」
ギュウが呆れながら旅人に悪態をつける。
[パチパチパチパチ。]
「お見事です。今の戦闘はインターネットで公開させていただきました。こんな事もしないと今の御時世生きてはいけないものでして。そのかわり御希望の武器をお譲り致しますわ。」
拍手をしながら説明する当主。あんた達の利益の為に強制的に殺されそうになったんかい、とツッコミそうなのをこらえて、欲しい武器を考える。
「洗練剣・グランシャインをいただければ後はいらない。」
旅人が先に要望を出す。
「‼っておいおい勝手にいらないとか言うなよ。」
焦るギュウとスヨン。
「わかりました。もう今ので受け付けませんから(笑)。」
というすぐに当主はグランシャインを手渡し、ガードマンに3人は放り出された。
「私達……やられ損でしたね。」
スヨンが呆然と空を見上げながら呟いた。
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