1、出会いの葉

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「風…。」 不意にそう呟いた少年がいた。 名は『光魅』。 「ん…?」 光魅の頬をかすめた一枚の葉があった。 色は黄色をしていた。 その葉は風に流され1つの民家に入って行った。 「あそこは…。」 葉が入った民家には病気の少女がいると言う噂がある。 だがその姿を見たものはいない。 「葉っぱとってこよう。」 なぜ葉を取りに行くのか、その理由は暇だから、だ。光魅も噂は知っていたが、信じていなかったのだ。 光魅は衣をはためかせながら民家に近付く。 「すいませ~ん。誰かいますか~?」 返事はなかった。 「やっぱり誰もいなのか?」 光魅は中へ入って行った。
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