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「風…。」
不意にそう呟いた少年がいた。
名は『光魅』。
「ん…?」
光魅の頬をかすめた一枚の葉があった。
色は黄色をしていた。
その葉は風に流され1つの民家に入って行った。
「あそこは…。」
葉が入った民家には病気の少女がいると言う噂がある。
だがその姿を見たものはいない。
「葉っぱとってこよう。」
なぜ葉を取りに行くのか、その理由は暇だから、だ。光魅も噂は知っていたが、信じていなかったのだ。
光魅は衣をはためかせながら民家に近付く。
「すいませ~ん。誰かいますか~?」
返事はなかった。
「やっぱり誰もいなのか?」
光魅は中へ入って行った。
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