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私はそこでやっとクラスのみんなが外にいるのに気づいて私はすぐに教室を出た。
踊り場まで私はさっさと歩く。
さっきの黒い物体は何だったのか、とても気になるが早くいかないと先生達に呼び出しをくらってしまうので、私は歩く速さを上げた。
「めんどくさ……」
踊り場についた私はすぐに遅れた人が座わる列の一番後ろに腰をかける。
先生達は私のほうを見て呆れたようにため息をつきやがった。
たかが教師の分際で調子に乗りやがってハゲ先め。
私はため息をつきやがった先生の目線がウザったいからガラスの向こう側の桜を見る。
一人の先生が担任と同じような話をし始めた。
真面目に聞いている生徒なんて誰一人いないのによくやるよな。
今の大人には学習能力ってもんがないよ。
そう思いながら窓の外を見続ける。
さっきの黒い点のような物が何かは良くわからないがもうそんなことどうでも良い。
今は今日の晩ご飯のことか頭にない。
学年主任、早くこの話終わりにしてよ。
ここにいる全員が三歩あるいた瞬間に忘れるんだから。
そんな私の切ない思いが伝わったのか、学年主任は光に当てられて輝くハゲ頭をこすって、スーツを翻(ひるがえ)し去っていった。
っつか上の文、無駄にかっこ使ったな。
ページが勿体ないよ。
まぁどうでも良いけど、今日晩ご飯は何かなぁ。
そんなことを思いながら私はその場から離れ、教室に入ってゆく。
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