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  卓がいるだけで、私は幸せで。 章「卓…大好き」 卓「俺もやで…章子」 薄暗い部屋の中…狭いベッドの中笑い合う二人。 大好き…大好きだよ卓。 あなたがいれば、私は何もいらない。 会えない夜は、お月様に祈ったんや。 ずっとずっと…卓と一緒にいれますように、と。 やけど…ここから少しずつ……変わっていったんやね。 慶「章ちゃん、今日も早退するん?」 鞄を持ち教室を出ようとした時、慶ちゃんが近寄ってきた。 章「おん、卓が用事あるみたいやから私も行こうかなって…。 慶ちゃん、どしたん?」 彼女の質問に答えると、複雑そうな瞳で私をじっと見た。 慶「章ちゃん…変わったね」 章「え?」 慶「あの人と付き合ってから…髪染めたりピアス開けたり。 学校やって、ほとんど音楽室で吉村先輩の不良バンドと一緒にいる事多いんちゃう?」 慶ちゃんの言う事は図星やった。 章「や、やけど! 皆凄く優しいんやで?慶ちゃんも今度一緒に…」 慶「ごめん、章ちゃん。 アタシもう章ちゃんの事わからないねん」 彼女の言葉は、心臓を刃物で突き刺されたように…私の胸をえぐった。 そして……。  
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