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  「吉村!!なんやその頭は!?」 廊下に響く先生の声。 入学式を終えたばかりの私たち1年は、今目の前で起こっている出来事にくぎ付けになった。 卓「なんや…俺の髪型に文句あるんか?」 「当たり前やろ!その金髪とピアス…ネックレスも校則違反や!!」 章「慶ちゃん…どしたん?」 たくさんの生徒が廊下を占領していて、状況が全くわからない私は同じクラスで幼なじみの慶ちゃんに問いかけた。 慶「吉村 卓。 2年生で、学校一の問題児みたいやで」 「吉村、指導室まで来い!!」 そのまま、先生に連れていかれる吉村とゆう先輩。 私の横を通る時、ふと目が合って……。 ひきつけられるような…彼の鋭い瞳から目がはなせなかった。
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