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次の日の放課後も、私は音楽室に向かった。
卓と話をするうちに、どんどん彼に興味がわいてくる。
彼は…皆からは“不良”のレッテルを貼られているけど、ホンマはとても優しい人なんや。
そして気付いたら…私達はほぼ毎日話すようになっていて。
卓「章子、いつも音楽の話楽しそうに聞くなぁ。飽きへん?」
章「飽きへんよ。
私、音楽結構好きやねん」
卓「…なら、ギターひいてみるか?」
その時卓は仲間とバンドを組んでいて、ギターボーカル担当やった。
章「え…?
いいん?私がギター触っても…」
彼は自分の仲間以外には…ギターを触らせないって言っていたから。
卓「ん、ええよ」
軽い返事の後、卓は私のすぐ隣に座る。
卓「ほら…この指で弦押さえるんや」
ギターを渡し、私の指と卓の指が触れた瞬間…心臓がバクバクと脈をうつ。
(アカン…胸の音聞こえそう……//)
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