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「お願いお父さん!!県外に行かせて!」
1月下旬。
センター試験が終わり、地元の国立大狙いだった私は、自分が思い描いてた道とは違う進路を選ぼうとしてた。
両親は国立大出身。
私も自然と大学を目指して、それなりの高校を選んだ。
そしていざ、センター試験本番がやってきて……
……………見事にセンター失敗。
このままじゃ浪人確実と悟った私は、
親の反対を押し切り、県外の私大に通う覚悟を決めた。
そして候補の3校の中から、唯一の共学&総合大学のM大に行きたいと親を説得中。
ここにきて予想外の展開に、もちろん父親は大反対。
しかし、ものわかりの良い優しい母親のおかげで、父は条件1つで許してくれた。
「卒業したら必ず地元に帰ってくること」
これが父が出した条件。
この時
私、仲村咲菜子(ナカムラサナコ) 18才の冬だった。
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