161人が本棚に入れています
本棚に追加
悔しい。
仕事なんか投げ出して帰りたい。
けど、できない。
弱い奴だ、私。
店長に怒られてからは、いつもより三割増しで笑顔を振り撒いた。
バイトが終わるまでの五時間がいつもより長く感じた。
バックルームに戻り、着替えていると、入れ替わりの女の子が入ってきた。
「お疲れ様でーす、斎藤さん!」
彼女も、今時の女の子だ。
「お、お疲れ様…」
あー、やだやだ。
高校生なのに、化粧はバッチリだし、茶髪だし、巻いてるし。
高校生は高校生らしい格好しなさいよね。
って私オバサンみたい。
最初のコメントを投稿しよう!