現実の私、ネットの私。

13/17
前へ
/84ページ
次へ
「じゃ、時間なんでまた明日~。お疲れ様で~す。」 ヒラヒラと手を振り、ミクは店内へ出ていった。 私は、どうしてもミクのHPが気になって仕方なかった。 ミクは鞄をロッカーに入れず、机の上に置きっぱなしにしている。 そしてその鞄の中に、携帯電話も入っているのだ。 まるで見てもいいですよ、とでも言っているようだ。 ここには、私しか居ない。 見てもバレない。 少し手を伸ばせば、彼女の鞄がある。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

161人が本棚に入れています
本棚に追加