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その日は、梅雨の時期にしては珍しくカラッと晴れた気持ちの良い日だった。
しばらく雨が降り続いていたせいでじめじめと陰鬱になっていた気持ちを吹き飛ばすかのように、からっとした心地良い風が僕の体を吹き抜けて遥か彼方上空へと駆け上がる。
大した理由もなく、風の向くままに空を見上げると、
呆れてしまうくらいに、澄んだ青空がそこには広がっていて、僕の荒んだ心を照らすかのように優しい日差しが降り注いでいた。
するとまた、踊るかのように、風がもう一度太陽を目指してぐんぐんと吹き上がり、舞い上がり、凄まじい上昇気流が生まれる。その勢いは薄い布切れを巻き上げるには十分過ぎるくらい十分で、
まぁ要するに、今日は素晴らしいパンチラDAYだったって事だ。眼福。眼福。
…そんな感じで、
気軽に気楽に気負わずに、
楽しく可笑しく面白く、
程良く適度に適当に、
僕らのストーリーを始めよう。
一枚のパレットにどんどん絵の具を足していくように、
色鮮やかに鮮明に、時々混ざって新鮮に、それじゃあみんなご一緒に、
『palette』 START!!
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