不幸な手紙

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「手紙ぃ?珍しいわね…」 「はい、速達とのことで」 「へぇ…速達…」 リンは目をショボショボさせながら手紙の封を破いた。レンは目覚めのニルギリティーを煎れていた。リンは手紙を見るなり驚き、そしてその手紙をレンの方へ突き出した。 「リン…?」 「いいから―――」 読め リンの目には怒りがあった。レンは慌てて手紙を受け取り読んだ。何かイタズラでもしたのだろうか―――だがレンは絶望感を覚えるとともに頭が真っ白になった。 「え……?」 「あなたも来るのよ、そうね…あとはがくぽとルカと…あとはテキトーでいいわ。着る服が無いなら買ってあげる。お金はいくらでも出すわよ、皆にも言っておいてね。頼んだわよレン。…レン?」 その声はレンに届いて無かった。 その手から落ちたのは 披露宴の招待状だった――――
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